* * * * * * *Copyright 1999
The Book of God
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おすすめ度★★★★☆
(聖書を読む必要がある人には5つ★。)聖書を口語調でやさしい読み物語にしたものです。
翻訳も上下2冊が出され、1999年に日本でもかなり売れました。
Walter Wangerin Jr.は古典の大作を少年少女用にわかりやすく書きなおすことが得意な作家です。
その経験から、聖書の書きなおしにも成功しました。この本は、旧約聖書と、新約聖書の両方を
まとめたものです。
かなり聖書をくずして要約したものですが、聖書の時代順に編集してあります。これを読むことに
より、欧米人の名前のもともと意味したキャラクターを把握することが出来るようになります。
我々日本人が英語を学習する上で、聖書を読むには時間が無い、聖書は難しいという人が、時間が
有れば一度は読んでおいて損はしない本です。(日本語訳よりも、人名、地名がアルファベットで
出てくるので、お勧めします。)
この本の話しは、紀元前1300年頃のカナン定着のところから始まります。有名な、アダムとイブの
話しとか、ノアの箱舟の話しは時代がもっと古いので省略してあります。
人名とは、Ezra,
Abram=Abraham, Sarai=Sarah, Sodom, Gomorrah, Isaac, Nahor, Rebekah=daughter
of Bethuel=the son of Nahor, Esau, Jacob, Rachel=daughter of
Laben=the son of Bethuel, Judah, Dinah, Joseph,...
というふうに、どんどん続きます。100人近く出てきます。
地名も、Canaan,
Sodom, Moriah, Beth-El=The House of Godというふうにどんどん移り変わります。
聖書を読もうとして、人名、地名でごちゃごちゃになりましたが、この本では、むりなく話が進み、
土地と人々がわかりやすく紹介されていきます。
面白いと言うよりも、厚い本だったのでやったー、読んだーというのが読後感です。