Terry Kay |
* * * * * * *Copyright 1990
To
Dance With The White Dog
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おすすめ度★★★★★
主人公はSam Peekとまっ白い犬です。57年間連れ添ったWifeのCoraが亡くなった日から物語が始まります。 老人のSamに対して子供達が心配します。片足が利かなくなっているのに一人暮らしはできるのかしら。 Samは誰かを頼ったり、ホームに入ろうとはしません。片方の足はまだ利きますが、もう片方は思うように 使えず、杖を使います。迷子の真っ白な犬にえさを与え始めます。犬はSamが一人のときにしか出て こないので、子供達、特に娘達はSamに痴呆が始まり、犬の幻覚を見るようになったと心配し始めます。
作者は、物語は自分の両親をモデルにしていると言ってます。それを物語風に脚色、アレンジ したのだそうです。
SamはCoraが行きたがった高校の同窓会に息子、娘に内緒で古いTruckに乗って一泊で出かけて しまいます。白い犬を連れて。道に迷った挙句、夜になり古い誰も住んでいない農家の前にTruckを とめてTruckで寝てしまいます。親切な農家の人々の親切で、翌日の正午に間に合い高校にたどり着く ことが出来ます。
題名にDanceという単語がありますが、白い犬が杖にじゃれつくところがDanceに見えるのですが、 物語上はDanceにこだわる必要はありません。
感想
癒し系の英語と話の語り方です。Beautiful story about love, family and relationships.とあるように、Samおじいさんとその子供達、ときには孫との交流を描いた ほのぼのとしたお話です。60年ぶりに行った同窓会。駐車場に行くと、孫のきれいな車で連れてきて もらった同窓生(男性)を見て、会場には行かずTruckでCoraとの思い出の場所に行ってしまいます。 2時間後に偶然、幹事役のMartha Dunaway Kerrに会います。彼女はひそかにSamを思っていた、Samはむかし美男子だった。などなど、
特にクライマックスがあるわけではないけれど、最後に涙もろくなりました。良い作品を味わい ました。よくできています、急がずに味わいながら読みましょう。私がしたように。