Spencer Johnson

2012/3/8

Spencer Johnson は1980年代の前半にベストセラーとなった、The One Minute Manager(この本は共著でしたが)
というビジネスの実用書(社会心理学的な側面で)の作者です

Peaks and Valleys


* * * * * * *Copyright 2009 112P (約15,000語?)
おすすめ度★★★★☆
CDで聞きました。CDが2枚だけなので、気軽に聞くことが出来ました。

 2枚組のCDの最後に著者のインタビューが入っていました。著者の解説では、
「Who Movedは、迷路を比喩に使って、変化に対してどう対応するかを考える内容です。
Peaks・・・はもっと比喩を分かりやすく山の頂と谷にしました。
山と谷は別々にあるのではなく、それぞれがつながっています。
したがってValleyにいるときにどのように考えて過ごすかが大切です。
Hidden Goodを見つけましょう!」
 このインタビューもなかなか良かったです。

 読み(聞き)終えて、このPeakに住んでいるようなNice Old Manになりたいと思いました。

物語:
 仕事でうまくいかない人に、山の頂に住んでいるOld Manが語った、Peaks and Valleysの
話が伝えられます。この著者のストーリーはほとんどパターンが一緒です。
The Presentでは、それが「宝」でした。それを得るためにOld Manが若者に知恵を語り与えます。

物語の哲学:
 Peaksは仕事や人生で成功している状態。Valleysは人生の谷、つまり仕事やプライベートで
うまくいっていない状態です。PeaksとValleysは別々にあるのではなくつながっているのです。
 ここは、景気の上下の波と同じだと感じました。投資の指南書として読んでも良さそうです。

ポイントです:
 Get out of a valley sooner!

Stay on a peak longer!

Have more peaks and fewer valleys!

Peaks and Valleys are connected.

The errors you make in today's good times create tomorrow's bad times.

The wise things you do in today's bad times create tomorrow's good times.

The Present


* * * * * * *Copyright 2003
おすすめ度★★★★☆

物語:

Bill GreenとLiz Michaelsとの会話で始まります。昇進したLizは仕事の重圧に押しつぶされそうになり、
フラストレーション状態で、成功者のBillに相談します。Billが成功して幸せそうなので、その秘訣をLizが尋ねます。
Billは1年前に聞いた「The Present」の話を始めます。

むかしむかし、あるところに賢者の老人からThe Presentのことを聞いた少年がいました。
それは探せば必ず見つかる、と言われました。遊びで夢中だった少年はやがて青年になり、
仕事と生活に幻滅して、老人を訪ねます。老人はThePresentは探せば見つかる、自分で
見つけなさいといわれます。青年は探し続けますが、思うようになりません。
 仕事に疲れVacationに出かけた山小屋で、芸術的に作られた暖炉を見てふと気づきます。
「これを作った人は、集中していたんだろうなー」。
 The Presentは「贈り物」と「現在」の両方の意味に使われています。

The Presentを見つけた青年は、再び老人を訪れます。明るい顔になった青年を見て
老人は喜びます。月日がたち、青年は成功し始めますが、挫折もあります。
再び老人を訪ねると、「The Presentだけでは十分ではない、
The Pastから学ぶことをしなさい。」と言われます。
青年は ThePastから学ぶことを理解して実践しますが、まだ挫折も味わいます。
再び老人を訪ねると、現在をもっと良くしたければ、「The Futureを計画しなさい。」と言われます。

このストーリーから学んだことを実践して、うまく行っているとBillはLizに話します。
Lizも実践して成功してゆきます。

感想:
Spencer Johnsonの話は非常に単純な教訓的な話です。英語も平易です。それでいて
多くの人の心をつかむのは、「読者がこういうことを聞きたい。」というその気持ちを
良く知っているのでしょう。本の中でも、だれでもがThePresentの話を実践するわけではない。
この話に耳をかさない、懐疑的な人もいる。と言っています。
ただし、すなおに実践する人はたいてい成功するようですよ。

彼のどの本も読んでいて癒されます。このストーリーのようになるかもしれないと、
すなおに自分の生活行動を変えてゆけば、たとえ成功しなくとも心の満足は
得られるのだと思います。だからベストセラーになるのでしょうね。

 

Who Moved My Cheese?


* * * * * * *Copyright 1998
おすすめ度★★★★★

作者のSpencer Johnsonは1981年に超ベスト セラーのThe One Minutes Managerの著者です。
Who Moved My Cheese?は2000年8月にアメリカに行ったときに本屋で段積みしてあったので
買って読みました。 105ページしかない、超シンプルな英語で書かれているためにイッキに
読めます。シンプルなストーリーですが働くことに対して人生観を変えてしまうようなインパクトがあります。

物語のメインは巨大な迷路に住んでいる架空の2匹のねずみと、2人の人間(ねずみくらいの大きさ)
です。この迷路の中には所々に倉庫があり、倉庫の中にはチーズが入っているものがありまあす。

2匹のねずみの名前は、SniffとScurry。2人の登場人物はHemとHamです。チーズは
比喩的に人生でほしいと思うものを表しています。
例えば良い仕事、すてきな恋、お金、財産、健康、心の安らぎ などです。

物語は省略しますが、この本のテーマは「環境の変化」です。変化にどのように対応すればよいのかを、
単純な物語で教えようとしています。
要するに、あなたはMove with the cheeseすればよいのです。変化に対応できないHemになってはいませんか。
Hamのように 行動しましょう。

日本語訳が¥880で扶桑社から「チーズはどこに消えた?」というタイトルで出ています。1999年度全米ビジネス書ベストセラー第一位。


 

The One Minute Manager

  
** * * * * * *Copyright 1981
おすすめ度 ★★★★★

1980年代前半にベストセラーになったこの本は、1分間という手軽さが 受けましたが、
今あらためて読んでみると当時としては画期的な、シンプルな英語で書かれて いることに
気がつきます。物語は、ある青年が理想のマネジャーを求めて旅に出る設定です。
最後にThe One Minute Managerと呼ばれている人物に出会い、The One Minute Managementを
学びます。 The One Minute Managementはマネジメントに大切な3つのルールを、
その部下の経験をとおして教えてくれます。

Who Moved My Cheeseを読んで共感できたら、 ぜひこの本も読むことをおすすめします。

 

* * * * * * *Copyright 198x

The One Minute for Yourself

 
* * * * * * *
おすすめ度 ★★★★★

これは本を読んだのではなく、米国出張のときに買ったオーディオ・カセットで車で何回も
聞いたものです。癒し系の物語として、それこそ何回も何回も聞きました。
物語は、仕事にもプライベートな生活にも成功して幸せそうなおじさんから、
若者がどのようにすれば成功者になれるかを教わり、自分でも実践してゆく物語です。

子供のころから「他人に親切に、他人を先に考えなさい。」と躾けられているために、自分のことを
考えるのは、わがままで悪いことのように、後ろめたい気持ちで考えがちです。
でも、1日に1分間、すべての束縛から自分の心を解き放って、自分が本当になりたい自分をイメージする方法が語られます。

20年後の「The Present」を読んでいくうちに、この本と似ていることを言っていると感じました。いかがでしょうか?