Robert James Waller

* * * * * * *Copyright 2002
A thousand country roads
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おすすめ度★★★★★
物語:
The Bridges of Madison Countyの続編で、完結編です。時期は、Francesca JohnsonとRobert Kincaidが出会って恋に落ちた1965年から16年後の1981年。Robertが68歳の時の物語です。16年間思い続けたFrancescaのいる場所アイオワ州のMadison CountyのそのBridgeだけを見にKincaidは愛犬のHighway(リトリーバー)と27年間愛用したトラックでニックネームHarryとともにシアトルから南下しカリフォルニアを通り、サウス・ダコタを通過してアイオワに向かいます。次の読者のためにストーリーは言わないほうが良いのでしょうが、作者はKincaidにもうひとつの出会いを用意しています。
Carlisle McMillanは South Dakotaの住人ですが、母親のWynnが1945年の兵役から帰り、オートバイでアメリカ西部を放浪していたときのKincaidに出会っていたのです。CarlisleとKincaidの人生はクロスしますが、KincaidとFrancescaはRoseman Bridgeでニアミスに終わってしまいます。

感想:
大ヒットの続編は、期待が大きいだけに裏切られることが多いのですが、この作品は読んでよかった、と思いました。The Bridges of Madison Countyは話の展開に意外性があり、ロマンスがあり、平易な英文にもかかわらず、深く心を動かされた記憶があります。A thousandはThe Bridgesの映画を見た後なので、読んでいてクリント・イーストウッドのKincaidがちらつきましたが、それとは別に本の中で孤独で独身をつらぬいたKincaidが好人物として登場します。Kincaidの身のこなし方、会話の仕方、Wynnにある記憶、Carlisleのあくなき追及。全体のハーモニーというか、調和がとてもよくできた癒しの物語です。

英語がやさしいので、The Bridges of Madison Countyとともに、英語の初心者にもPaperback 入門としてお勧めします。


* * * * * * *Copyright 199x
The Bridges of Madison County 
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おすすめ度 ★★★★★
映画化されるよりも先に読みました。子供たちが母親の過去のゆきずりの恋を母親が残した書き物から知る物語です。母はFrancesca Johnson, 相手は Robert Kincaid。