Nelson DeMille

* * * * * * *Copyright 2000
The Lion's Game
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おすすめ度★★★★★

Lionはアラブ(Libya人)のAsad Khalil。4月15日にハイジャック機でひそかにニューヨーク入り します。Khalilを追いかけるのはATTF(Anti Terrolist Task Force)のcontract agent John Corey, 相棒のKate Mayfield。

ちょうど、2001年9/11の米国の多発テロと読んでいた時期が一致したので、アラブの心情と アメリカの対応が重なり、不思議な感覚がしました。

作者は主人公の私John Coreyを一人称(I)で登場させています。Johnはいつも羽目を外しがちな 元NYPDのDetective。捜査中に銃で撃たれ、回復した後にATTFに回されたところから話が始まり ます。彼が人の心をたくみに読むので、FBIの会議での発言など、アメリカ人と会議の機会の多い 私には、会議の会話の視点からも得るものがありました。

April 15, 1986年にアメリカの空爆により家族を失ったKhalilは、4機に乗っていた8人を 殺しに、10年以上後にハイジャック機の全員を殺害してアメリカ入りします。

軽いノリの会話が多いので、目で文字から聞こえてくる音を聞きながら、映画を観ている ように読めました。主人公の会話が軽快で気が利いているので、読んだあと自分も会話が上手に なった気がしました。

こういうふに私も会話が出来たら楽しいだろうなー、と思いながら読みました。会話の上手な作家です。

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