2006/9/27
この3作目は、日本の生活と日本人のものの味方が中心です。アメリカ人が興味を持った、日本人の日常生活が描かれています。
感想:
全部で92ページに20のエッセイが、ほんとうにほのぼのとした英文で書かれています。アメリカ人から見た
日本については、沢山の本が出ていますが、この本は読んでいて不思議に癒されました。
What Does Silence Mean?
むっと来る発言に対して、アメリカ人は必ず反論します。英語を習うものはディベートができないといけない
とも言われます。ところが日本人は沈黙するか無視しますが、これがすごく良い場合があります。アメリカ人は
沈黙は暗黙の了解と理解しますが、どうもそうではないらしい・・・どう使いこなすのかは難しい。
Rude Japanese?
Hawaiiでアメリカ人が、日本人に対してRude!だと怒っていました。ほぼ満員のエレベーターに日本人が身体を
押して入ってきたときの反応です。日本人は電車やエレベーターで毎日やっていることですが、アメリカで
アメリカ人の身体を押すということは、とってもRudeにとられます。どっちが悪い?どちらも理解不足ですが、
なんでもかんでも理解しろと言うのも無理。
It's not easy when when feelings are involved. Perhaps the best solution is t
keep learning about each other, be sensitive, and above all , keep a good sense
of humor!
The Way of Tea
テキサスの友人の家に行ったらTEAやZENのものがたくさんあって、Her Texas house is 100 times more Japanese than
my Tokyo apartment!
彼女の家に泊まって、『The Japanese Mind』という本を読んだときに、日本に感じている「やさしさ」のもとに気づきました。
「The spirit of
DO(=道)」についてのケイさんのコメントです。
What fascinated me was that as I read through the rules of DO, I recognized them
clearly as rules that also guide so much of the life I see all around me every
day in Japan. In particular, the emphasis on patterns or forms which are
practiced again and again to perfection.
I realized that was the thinking behind
not only my squash coach's insistence on getting the patterns right with grace,
but also the way hairdressers all over Japan follow the same luxurious rituals,
and even the way toilet paper is miraculously folded a certain way in so many
public restrooms.
著者は日本を褒めすぎかもしれませんね。いつまでも日本の良いところが、引き継がれていくと良いのですが。
そのように努力しましょうよ。
他の2冊もぜひ読もうと思っています。
これから英語の本を読もうとしている初級・中級の人におすすめできる、良い本です。初級の人で、難しいと思って、
読みきれなくても、持っていてときどき自分のレベルをこの本でチェックして見るとよいでしょう。
20の4ページ程度の軽いエッセイ集です。1作目のこの本は、アメリカの生活と考え方が中心です。
American Pieの題名は、アメリカのイメージって何?の答えとして、「Mom's apple pie!」がたぶんその答えだろう。という「はじめに」に書かれていることから付いています。
日本のイメージって何? 富士山、着物・・・などが出てきますが、アメリカのイメージが出てこないそうです。
感想:
Love it or leave itが最初のエッセイです。姉妹の妹だった著者は、服はいつもお姉さんのおさがりでした。母親に文句を言うと「Well, you can take it or leave it.」と反論されたそうです。この表現は、どちらかというと not very politeだそうです。
この表現から、1960年代にアメリカで車に「America, love it or leave it.」と貼ってあるのを良く見かけたそうです。これは政府をサポートする表現です。ベトナム戦争に反対するならば、アメリカから出てゆけ。という立場だそうです。この表現は多くのアメリカ人の心に残っているようです。最近見かけた表現は、インターネットのサイトで見たものです。「Click it or leave it.」
この本は、著者が日本人に対して説明してあげた「アメリカではこうなっている。」というものを、まとめたもののように思われます。
そうそう、と思ったのは、第16話の「Fat Sundays」です。Fatなのは日曜日に来る新聞です。そういえばアメリカで見る新聞の日曜版はものすごくページ数が多いのです。日本に慣れた著者も、日本の日曜版の新聞を見ると、「Where's the rest of it??」と思わず反応するそうです。
これからペーパーバックを読み始めようと考えている人々に、特にお勧めします。