Jon Krakauer

JonはOutsideというアメリカでは有名な雑誌(登山などがテーマ)などに 投稿しているフリーランスの作家です。ほとんどがノンフィクションです。別のヒット作品に  Into the wildなどがあります。

* * * * * * *Copyright 1997
Into Thin Air
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おすすめ度★★★★★

Thin Airとはエベレストの山頂近くの薄い空気のことです。この作品は1996年のエベレスト 登山隊の遭難を中心に書かれています。作者も遭難が大量に発生した、1996年5月 10日に登頂に成功しています。現場にいた人間が書いたので非常に迫力があります。

#1 NEW YORK TIMES BESTSELLERです。アメリカで一緒に仕事をした人たちはほとんど の人が読んでいました。アメリカ人の読書家の友人は、Outsideに雑誌の記事で読んだ そうです。

作者は元は登山家で、1995年に雑誌社の要請でエベレスト(チョモランマ)の 登頂記事の依頼を受けます。結婚して妻があります。体力トレイニングが必要と判断し、 1年後に登頂に出かけます。

Paperbackには山頂の地図と登山隊の写真があります。
Base Camp17,600 feet
Camp one
Camp Two21,300 feet
Camp Three
Camp Four26,000
山頂 29,028 feet (8848m)

Base Campまではヘリコプターで出かけます。
Base Campの空気の酸素は地上の半分です。
Camp Fourの酸素の割合は、地上の1/3だそうです。これ以上の高度では、酸素マスクが 無いと意識がもうろうとしてくるそうです。登頂には、無酸素で登る人もいますが、 現在はほとんどが有酸素登頂で、無酸素は危険なためまれになっています。

Base CampからCamp one/two/three/four/頂上の一つの区間はそれぞれ1日の 日程です。5月10日は天候に恵まれ、Camp Fourから多くの登山グループが登頂を目指しました。しかし午後の後半になって ふぶいてきたために、疲労で登頂が遅れた人々が次々に戻れなくなります。 時間がかかるとボンベの酸素が無くなります。すさまじい現実が克明に描写されます。

The Perfect Stormを読んだ人には絶対お勧めです。