Hillary Rodham Clinton

2008/10/22

Living History

First published in 2003
* * * * * * * 2005/10/21 読書半分飛ばし読み
おすすめ度★★★

感想:

本屋で衝動買いしたのですが(\700ディスカウントしていたので)、それから1年経っています。最初の1/3は普通に読みましたが、後半はかなり飛ばし読みで通過しました。

2008年の大統領選挙で、女性初の米国大統領を目指して、敗れた歴史的な出来事がありました。この本の後半を全部は読む気にならなかったことが彼女の限界を表しているのかもしれないと考えています。

私の独断的な感想を言うと、ヒラリーにもマザーテレサ並のパッションと政治力があれば、2008年の大統領選の結果も変わっていたと思われます。女性の大統領を切望していた私としては、フランスに次いでアメリカも女性の大統領誕生のチャンスを逃して残念でした。

この本には、たくさんの政治家や活動家やビジネスマンが出てきます。相当にアメリカ通でないと人がたくさん出てくるので、とても辛い読み物になりました。1990年代のアメリカの政治史の研究に役立つ本だと感じましたが、私は結構です。

たくさんの優れた人物に出会う稀なチャンスに恵まれたヒラリーが真摯に自分をワンランク上に変えることが出来なかったことが、アメリカの文化、環境の限界を表しているのかもしれません。お金、物質、政治的地位にとらわれてしまったのでしょうか。心から出てくる人類への貢献のエネルギーが感じられないのが残念でした。 そのような使命感を持った有名人とたくさん会ったことが書かれているのですが・・・。その人たちとコラボレーションを続けていれば人々への影響力を持つことができるのでしょうが。そういう本ではないので、私が探し求めるところが違っていたのでしょう。

ヒラリーが政治的なピークを迎えたのは、1993年からのクリントン大統領の8年間だったと、この本を読んで感じました。夫の政治活動と自分の活動の1+1が3になっていたのです。本当は、その後も信念を持って継続することがあれば、ますます人物が成長するのですが、それが何なのか感じられませんでした。やはり、夫の力と活動のタイミングが大きかったのでしょう。

彼女の世界中の女性の地位向上、人類愛などの情熱と行動力が、マザーテレサに追いつくように願ってやみません。

 

内容:

生い立ち: 両親は、大恐慌の頃に 育ったため、もったいないという感覚はあったようですが、ヒラリーはあまり不自由なく育ちます。高校生のときに、1968/4/4にキング牧師が暗殺されます。2ヵ月後の1968/6/5にはロバート・F・ケネディ上院議員が暗殺されます。そういう時代に育っています。

イエール大学: 1969年の秋にイエール大学に入学したヒラリーは、ビル・クリントンとは大学で1971年に出会います。ビルが粘り強くアプローチしたと言っていますが。ニクソンのヴィエトナム戦争をやめさせようという学生運動の時代です。二人が結婚したのは、1975/10/11。

リトルロック: ビル・クリントンは選挙を経て州知事に就任。

1992年の大統領選:

大統領就任式: 1993/1

医療保険: かなりの紙面が国民の全員が医療保険に入れるように活動したことについて書かれています。実現しなかった改革案でしたが、これがライフワークだとしたら、ここで挫折しても継続して追い求めるならばいつかは実現すると思います。

世界中の女性の地位向上: これもライフワークにしてほしいテーマですが・・・。

ルウィンスキー・スキャンダル:

ニューヨークの上院議員に当選。