ANDY ANDREWS

2006/4/24

The Traveller's Gift

Copyright 2002
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おすすめ度★★★★★    (2006/4/22読了)

物語:
歴史上の7人の人物に主人公を会わせることで、人生の成功に至る秘密を知らせようとするものです。主人公はどちらかというと負け組みのDavid Ponderです。一生懸命働いても裕福になれないDavidは運転していた車が氷ですべり事故を起こします。意識がもうろうとして行くなかで不思議な体験をします。

一人目はTuesday, July 24, 1945年のドイツのPotsdamに行き、Harry Trumanに会います。そこでDavidは7人の人物に会い、7つのdecision for successを渡されるといわれます。1つ目のdecision は
1、The buck stops here. Harry Truman
2、I will seek wisdom. King Solomon
3、I am a person of action. Joshua Lawrence Chamberlain、ゲティスバーグの戦場
4、I have adecided heart. Christopher Columbus、Santa Maria船上。アメリカ大陸発見の直前
5、
6、
7、

全部は書きませんが、人生の成功の秘訣を7つ教えられたDavidは未来を少し見せられた後で、再び車が氷ですべる事故に遭遇します。そのあとは・・・

感想:
 イギリスに駐在しているときに妻が通っていた大学授業のイギリス現代史のエッセイを思い出しました。それは、「もしも自分がビスマルクの晩年だったとしたら、どんな回顧録を書いたか。」それをエッセイにする宿題でした。歴史上の人物になって考えることで歴史を深く理解することが出来る良い授業だと彼女が言っていました。次の週のみんなの宿題の発表も面白かったそうです。

この本も、歴史上の7人の人物が生き生きと描かれていて、歴史上の瞬間と重なって、よくできた易しい歴史のエッセーと考えても、良く出来ています。7つの Decision for Successはそれぞれ少しくどいと感じましたが、そのことを除くと、この先どうなるのだろうと興味深く読ませます。

The New York Times Bestsellerと表紙の上にあります。本当かなーともおもいますが、そうかもしれないと思わせる良く出来たストーリーになっています。

平易な英文と、206ページと薄い本なので、ペーパーバックの入門用としてお勧めします。